2018年2月1日木曜日

ネクストランドへのパスポート(その2)

屋内での文化的な活動や交流は中央に位置する芸術共同創造センターで行っている。
同じような名称が最近ちらほら目につき始めているが、ピラミッド型社会のそれとは一線を画するため、仮の名称としても良い。
だが、あえてその定義をここで言う前に我々の観ているこの世界は意識如何によって無数に存在していると言う理論がある。

つまり、現実だと思っているこの世界は観ている者の意識が物質に反映し投影された幻影ないし残像だと言うのだ。
よって互いに似たもの同士が共通の残像・幻影を見て現実と認識しているに過ぎないということだ。
それに従えば、第三者である宇宙からすれば、旧文明のピラミッド型社会が繰り広げる世界観と新しい円環形社会で判断する人々とは世界観がまったく異なっているため同じ意識を持ったもの同士の意識が創り出す二つの世界は互いに離れていく様に見える。

そこでお互いの世界からもう一方のコントラストのある世界がどのように映るかを説明しようと思う。
旧文明の価値観によるピラミッド型社会システムを共有している人々の目からは、実を言うとネクストランド自治区とか新しい社会システムが展開することなどはまったく起こりえないし、知りえない。
そこでは環境破壊や病的な社会問題などが加速されていく社会が待っている。都市はいつものハリウッド映画に出てくる高層ビルの過密地帯がより拡大し人工知能が主役の世界だ。高度な技術が進むことで一部の人々が地球外に移住する計画が進み、つまり端折って言えばアヌンナキの跡追い文明へと進展していくだろう。

その一方で、旧文明の価値観を手放し、新たな社会システムである円環方社会を築いていこうとする人々の目には旧文明の社会システムがほころび崩壊していく姿が映る。ネクストランドをはじめ似たような試みでで円環型社会システムを築く人々は旧来の政府に変わる異なるタイプの統治システムを築いていくだろう。
その時期を正確に予想することは出来ないが、私の予想ではその発端は日本が最初かも知れない。
なぜなら、日本がもっとも今の文明の過度期・コントラストを象徴する国だと認識しているからだ。



芸術共同創造センターの話から横道にそれてしまいましたが、その続きからになります。

この施設は巨大なドーム状の空間と両サイドに小空間が何箇所あり、各種イベントが目的に応じた規模で行なわれる場所です。

従来との違いをあえて言えば、建築そのものが未だかつて従来の文明には無い幾何学と構造によって成り立っている点です。
それと建物そのものが新しい社会システム(円環型社会)をシンボリックに顕していることも付け加えなければなりません。

この幾何学と構造はフラクタル(相似像)の要素を含んでおり、新しい社会システムの要素ともシンクロしているのです。
フラクタルもしくはより立体的にとらえればホログラフィックなといった感じです。
ホログラフィック写真は細かくちぎっても、その断片には全ての画像を映し出す性質を持っています。
新たな社会システムも同じように小さな共同体に全ての要素が含まれているのです。

この幾何構造によって作られる建造物はこのセンターだけではありません。

ここには芸術系の大学をも設立させて建設する予定です。
従来のような古典的で抽象的な概念が膨れ上がった産物とは一線を画するため、名称はネクストランド芸術科学大学にしてもいいと思っています。
この際、この大学とか言う言葉もかなり埋没的なイメージが漂うので、後々まったく違う名称にしていきたい。このネクストランドに来た学生はその自由度に感動し、従来の文明の大学というところは強制収容所に見えてくるだろう。
学生という言葉もしかりで、知らないことを知りに来ている未熟者のイメージがこびりついているので、まったく異なる名称を与えたい。
たとえば、ここで学ぶ若者は全て『スターピープル』と呼ぶことにしようとか。

さて、学ぶべき部門は従来に無い8部門。
部門の内容は、①精神科学②自然科学③第三幾何学④第三建築様式⑤建築装飾⑥エクステリア造形デザイン⑥自治区デザインプラン⑦円環型社会システム⑧インテリア造形デザイン
ちなみに、ここではもう当然のごとく都市計画など存在しておりません。

4年で卒業後、全国建設されているネクストランド自治区に派遣されて研修後、数十年で数百箇所に拡大していく自治区の建設に従事します。

他にもドーム状の建築物などがバラエティーに富んだ形で自治区内に配置される予定です。
それについては、またの機会に詳細に渡って書き記していこうと考えています。